ロン・デサンティス フロリダ州知事の闘い
多くの共和党知事の州では2021年4月とっくに規制解除
- 2021年4月にCDC屋外マスクを外してよい指針とNHKは報道
- しかし共和党州ではその時点で多くの州が規制解除していた
- サウスダコタ州のようにずっとロックダウンしてない州もあった
- 画像は@KBirb さんより
2021年4月にCDC(米国疾病管理予防センター)がワクチンを接種すれば外ではマスクをしなくてよいという指針を出したというニュースがNHKで報道[1]されましたが、これは米国の一面しか報道していません。
CDCの指針に従わず、とっくにマスク義務を撤廃し、また話題のワクチンパスポート発行をも禁止した州が米国には沢山あります。2021年4月12日の時点で図の通りほとんど共和党です。(ただし州内での州民に対する利用禁止であり、外国人の渡航に関しては不明)
サウスダコタ州は、昨年2020年春のロックダウンを行わず、それ以降もロックダウンを行っていません。[2]
以下は、サウスダコタ州知事のノエム氏がワクチンパスポート禁止例に署名したときのアナウンスです。
『私たちは連邦政府の命令に抵抗してきたが、私たちは彼らよりも強い。私は州民全員にコロナ予防接種を受けることを勧めるが、そのような活動を義務付けるつもりはない。そしてワクチンパスポートのような非アメリカ的政策によって自由を制限するつもりもない。』
感染状況はどうだったのでしょうか? サウスダコタは人口89万人と少なくて参考にできない! と思うかもしれませんので、人口2100万人のフロリダ州を見てみましょう。
デサンティス フロリダ州知事の英断で2020年9月規制解除
- フロリダ州の人口2100万は東京と大阪の合せた程度
- デサンティス知事の英断により昨年2020/9/25からコロナ規制撤廃
- 規制解除フロリダ州も非解除カリフォルニア州も感染状況は類似
- 東京はさざ波で規制の必要は無かった
[PDF] [画像] [MedicalFacts.info]
フロリダ州知事:すべての人に生計を得る権利がある
— 字幕大王 (@jimakudaio) February 3, 2021
翻訳:リーシャ pic.twitter.com/Lm0K1nCaHF
フロリダ州ではロン・デサンティス知事の英断により昨年2020/9/25から基本的にコロナ規制を撤廃し学校とビジネスを再開しています。米国 CDC の方針に逆らっていますし、コロナを恐れる人が多かなかったため様々なバッシングが巻き起こりましたが、全て跳ねのけ、このまま規制解除を最後までやり遂げました。
2021/2/2の演説では、『他州の多くがロックダウンで州民を閉じ込めていますが、フロリダ州民は自由です。フロリダ州は全職種を重要と考えます。(中略)子供たちが学校で学ぶ権利を保証します。ロックダウンは効果がありません。』と語っています。
群ごとに独自の規制を設けることは可能でしたが、2021/5/3 にそれも禁止されました。
フロリダ州の人口2100万は東京と大阪の人口を足したくらいの人数です。東京・カリフォルニア州と比較します。グラフの横軸は2020年1月から2021年5月まで時間推移を示しています。縦軸は上のグラフが人口当りの新規陽性者数で下が死者数です。
フロリダやカリフォルニアは陽性者も死者もそれほど変りません。規制解除された2021年9月以降を含めてです。東京はこの二州に比べれば、この時期はずっと「さざなみ」でした。フロリダ州が規制解除できたのですから日本も規制解除可能だったのです。
フロリダでは2021年2月にはイベント復活
- 2021年2月に人数制限2万5000人とはいえスーパーボウル屋外開催
- 2021年4月にコロナ禍で米国初の1万5000人規模屋内イベント開催
- アドバイザーはグレートバーリントン宣言を出した専門家グループ
- 州知事デサンティス氏と専門家グループとの会合はYoutubeから削除
- 画像はCBSより

フロリダでは 2021/2/7 には人数制限2万5000人とはいえ米国最大イベントのスーパーボウルが屋外開催されましたし、2021/04/24には総合格闘技UFC 1万5000人の屋内でのイベント を開催しました。[4]
コロナ禍開始以降、米国最大の屋内イベントです。
何故このようなことが可能なのか、不思議に思うかもしれませんが、元から気にさえしなければ多くの人にとってコロナでの死というのはそこまで身近なものでは有りません。
コロナ以前から 米国では1年間で1000人中10人くらいの方が様々な理由で亡くなっていました。新型コロナが流行った2020年はコロナのせいで2人多く亡くなり計12人亡くなったくらいの出来事です。988人には活動できる社会が必要です。
デサンティス知事のアドバイザーは、ロックダウンに異を唱える、グレートバーリントン宣言を出した専門家グループです。ハーバード大、オックスフォード大、スタンフォード大に所属する、感染症も専門とする教授陣が筆頭となっています。
筆者はロン・デサンティス氏に称賛の拍手を送りたいと思います。日本では知名度は低いと思いますが、氏の世界への功績は測り知れないと考えています。規制などしなくてもコロナ禍は乗り超えられると示したのです。フロリダ州はスウェーデンよりも人口が多く国レベルの人口で、かつ全米トップクラスの高齢化地域であるということを付記しておきます。
なおデサンティス知事とアドバイザーの会議模様の Youtube 動画は Google から検閲され削除されました。コロナ禍ではSNSが正しい情報を伝えるという役目を果しませんでした。
規制解除で順調だったフロリダで2021年8月死者増、何故?
- 2020年のフロリダ州17%増と超過死者は全米平均より若干少ない
- 規制解除で順調だったフロリダで2021年8月から死者増
- 2021年8月から始まったブースター(3回目)接種が疑わしい
[PDF] [画像] [MedicalFacts.info]
2020年の超過死者をみても、全米平均の20%増、フロリダ州17%増と、全米平均より若干少ないくらいです。17%増の超過死亡は近年には無く、確かに多いのですが、全人口からすれば1000人中年間2人くらいの死者なのです。親族がコロナで亡くなることは稀、知合いにいる可能性も少ない、くらいでしょう。
しかし規制解除しても順調だったフロリダも、その後2022年末までのグラフも描くと分るように 2021年8月ごろから感染状況が悪化しコロナ死者が激増してしまいました。一体何があったのでしょうか?
筆者は3番目のグラフが示すように2021年8月ごろから始まったコロナワクチンのブースター(3回目)接種を疑っています。次章ではワクチンのトリックについて詳しく解説していきます。
参考文献
- NHK, “接種完了した人 屋外ではマスク着けなくてもよい”新指針, Apr 2021.
- In Deep, サウスダコタ州知事の「わが闘争」 : 四人の大統領に見守られる中、米国で唯一ロックダウンとマスクを拒否し、何の対策もしなかった「アメリカのスウェーデン」の闘いは勝利に終わるか, Sep 2020.
- フロリダ州政府, Governor Ron DeSantis Signs Landmark Legislation to Ban Vaccine Passports and Stem Government Overreach, May 2021.
- CBS, LOOK: Fans flock to UFC 261 for first full-capacity UFC event in more than a year, April 2021.
- Great Barrington DECLARATION, グレートリントン宣言, Jun 2020