統計情報で見るコロナ禍


ようやくコロナも終り?


[PDF] [画像]


新型コロナは2020年に始まった恐しい感染症?


[PDF] [画像]


日本では一日何人お亡くなりになっているか?


[PDF] [画像] [MedicalFacts.info]

グラフは月ごとに表示したもので、横軸は時間推移で2009年1月から月ごとに2022年11月までを示し、縦軸は月ごとの主な死因別死者数を示しています。

上のグラフからは毎月、全死因で8万人〜14万人の方がお亡くなりになっていることが分ります。下のグラフ、大まかな死因分類だと、多い順に、癌(3万人)、循環器系疾患(2〜3万人)、呼吸器系疾患(1万2000〜2万2千人)、老衰(5000〜2万人)となります。

死者の数には季節性があり、全死因死者や、循環器系疾患、呼吸器系疾患が特に顕著なのですが、グラフからは1月ごろ、つまり冬に多く亡くなって、夏は少なくなるということがよく分ります。呼吸器系疾患で亡くなる方は月に1万2000人〜2万2千人、日に400〜700人です。

一方、新型コロナによる死者は一番多い月で3000人(2021年まで)、6500人(2022年)です。数から言えば、日本人の主な死因に含まれませんが、グラフに表示するようにしました。多いときで日に平均400人程となります。

呼吸器系疾患で亡くなる方は、コロナ死が多かったときのコロナ死者と比べても、2021年までは5倍の規模、2022年になっても倍以上の規模です。そしてそれが「常時」なのです。医療体制が逼迫するとすれば、繰返しになりますが、それは医療体制を整える側の問題です。

余談ですが、近年、呼吸器系疾患死者が減り、老衰が増えています。この原因としては、在宅での見取が増え老衰と診断することが増えたことや、また遺族からの訴訟回避のために、呼吸器系疾患の一つである肺炎を老衰と診断することが増えたことなどがあるそうです。


2022年: 死亡時平均年齢はコロナ死者が全死因死者より2歳上


[PDF] [画像] [MedicalFacts.info]

グラフは日本人の主な死因及びコロナ死者の平均年齢を推計したものです。横軸は2009年1月から月ごとに2022年12月末までで、7月までが表示されています。縦軸は月ごとの死因別の平均年齢を示しています。

結論から言いますと、2022年1〜7月、第6波以降の死者の平均年齢の推計は、上記のようになっており、コロナ死者の方が平均より2歳以上長生きという結果となりました。(なおこのグラフは一月ごとに自動更新されるので、少し値が変わることがあります)

よくコロナ死の平均年齢と平均寿命とが比較されますが、平均寿命は 0歳時の平均的な余命、これから何年生きるだろうかと推測したもので、実測値である死者の平均年齢とは別物です。

上のグラフでは全死因死者年齢の平均値と、コロナ死者年齢の平均値を「推計」して比較できるようになっています。2020年から2022年までは、年ごとの推計値も載せています。「推計」ではあるのですが、元データはどちらも厚労省が出している同じファイルにあるところがミソです。真の値と誤差はあっても、大小関係は変らないと考えています。

月ごとに見ていくとコロナ死者の平均年齢は、2020年から2021年3月までは全死因死者の平均年齢近辺でした。2021年4月〜12月まで全死因死者の平均年齢を連続で下回っていました。しかしその後、2022年になってからは7ヶ月連続で上回っています。

年ごとに見ていくとコロナ死者の平均年齢は、2020年と2022年に全死因死者の平均年齢を上回っています。


ヒトの死の流れ


[PDF] [画像] [MedicalFacts.info]

一旦コロナのことは置いておいて、このグラフを描いてみて興味深いと感じたのは、主な死因での平均年齢は、12年間、順位の入れ代りが一度たりとも発生していないことです。あくまで平均的な話ですが、人の死とは上に書いたような流れなのだと解釈しました。

コロナの話に戻しますと、2022年コロナ死者は呼吸器系疾患死者とほとんど同じ年齢となっています。癌や循環器系疾患で亡くならずに済んだ方が呼吸器系疾患またはコロナで亡くなっているのでは無いでしょうか。

どちらにせよ、長生きなさった方が寿命を全うされて、コロナ死とされているのだと思います。こう書くと「若者だってコロナで亡くなっている!」と批難されていますが、それは他の死因でも同じです。どんな疾患であっても、割合いは低いですが、若い方が亡くなることがあります。


スウェーデンではロックダウンやマスクはしなかった


[PDF] [画像] [MedicalFacts.info]

グラフは横軸が日ごとの時間推移で縦軸が100万人当りの死者です。赤い線が新型コロナ死者を示しています。確かに2020年の4月と5月のスウェーデンの死者は日本に比べると膨大な数となっています。

青い線は他の死因での死者も含めた全死因死者を示しています。この線もやはり例年よりも高くなっています。水色で塗った領域は2015年から2019年までの同じ時期の最大と最小の範囲を示しており、この領域よりも青い線が高い位置にあると例年より死者が多かったことを示します。特に水色の領域の上に白い空白部分が見えて、更にその上に青い線があるところは、例年より非常に死者が多かったということを示しています。この観点から見ても2020年4月5月のスウェーデンの死者は多かったこといえるでしょう。

しかしその後は、ほぼ水色の領域の下に青い線が見えます。これは例年の死者の最低値付近かそれ以下で推移していたことを示します。

2020年11月と12月には第2波が来て、新型コロナの死者が増え、それに伴い全死因死者が例年より増えていることが分ります。しかしやはりその後は例年より低い水準で全死因死者が推移しています。


2015年からの視点: スウェーデンの2020年4月5月以外は平年並みかそれ以下


[PDF] [画像] [MedicalFacts.info]

次に開始点を2015年からとしてグラフを見てみます。スウェーデンの下に日本も並べてみます。上のグラフでやはりスウェーデンの2020年4月と5月の全死因死者は多いといえるでしょう。しかし11月と12月の死者に関していえば同程度となっている箇所が2018年以前にもあります。一般的に冬は寒さや感染症などの影響で人が多く亡くなります。2020年の11月と12月の死者は、時期的には例年より2ヶ月ほど早まっていますが、2018年以前の冬と同程度であったといえるでしょう。

一方で下のグラフ、日本は新型コロナが発生した2020年の全死因死者は例年より少なくなりました。年々死者が増加していた中で特異な出来事だったといえるでしょう。しかし逆に次の年の2021年は死者が例年以上になってしまいました。

よくよく考えれば新型コロナによって死者が増えるということはあり得ません。これはヒトの死亡率が100%だからです。新型コロナによって引き起こされるのは一時期に死者が集中するという現象です。

スウェーデンは毎年1月から3月ごろの死者が多いのですが、2019年と、2020年の新型コロナ直前の1月2月は暖冬の影響で亡くなる方が少なかったのです。2020年の新型コロナ死者の多さはその影響もあったと推定している論文も発表されています[3]。執筆者はスウェーデン人の研究者だけでは無くノルウェー人の研究者も含まれています。ノルウェーの研究者も含めた結論は、スウェーデンのようなマイルドな対策でよかったのでは、ということです。


1980年からの視点: ヒトは冬に多くなくなる


[PDF] [画像] [MedicalFacts.info]

更に1980年からの死者推移を見てみます。冬に人が多く亡くなるというのがよく分ります。データは国連からと2000年以降はヨーロッパを中心とした死者推移データベースから取得しています。(ところどころ抜けているのはデータに抜けがあるためです。) 1989年から1990年代にも新型コロナ並みの死者が出ていることが分ります。実際、スウェーデンの統計局はその頃にインフルエンザで大量の死者が出ており、新型コロナ第一波の死者よりも全死因でみると多かったと述べています[4]。コロナ被害はインフルエンザと比較して同程度という発表をした国は筆者はスウェーデン以外に知りません。


1980年からの視点: スウェーデンと日本を比較


[PDF] [画像] [MedicalFacts.info]

改めてスウェーデンと日本を比較します。スウェーデンの場合は、100万人あたり日ごとの死者が、1980年には30〜40人だったのが20〜30人になり、新型コロナで一時的に40人になりました。一方で日本は日に15〜20人だった死者が高齢化の影響で今では30〜40人です。新型コロナの被害をほとんど受けなくても死者がどんどん増えている状態です。(なお日本で一ヶ所だけ突出して高いところは、東日本大震災のあった2011年3月です。)


ワールドカップで盛上がるカタールとマスクしていた日本


[PDF] [画像]


[PDF] [画像] [MedicalFacts.info]

2022年の11月にカタールでW杯が開かれたが、マスクしている人は居ませんでした。

グラフで東京オリンピック開催日の2021/7/23からカタールW杯開催日の2022/11/20までの東京とカタールの感染状況を比べます。100万人当りの新規陽性者で比べると、東京五輪開催日の東京が98人、カタールW杯開催日のカタールが115人と、カタールの方が多くなっています。

細かい数値の差はともかく、馬鹿馬鹿しいと思いませんか? 東京オリンピックだって陽性者数で騒がなければ何の制限も無く開催できたのです。皆、マスクをして海外からの観客をシャットオウトして開催することに何の意味も無かったのです。カタールでは東京以上の感染者数で海外から観客を呼んでW杯を開催したのですから。


ワクチンに呼応する新規陽性者増・コロナ死者増・超過死亡増


[PDF] [画像] [MedicalFacts.info]

グラフは横軸が時間推移で、2020年から宣言解除までを示しています。縦軸は上から新規陽性者数、コロナ死者数、超過死亡数です。陽性者も死者も接種に応じて増えていると捉えるのが普通の感覚でしょう。

超過死亡数は例年と比べてのコロナ以外も含む死者数の増減です。3番目のグラフにおいて、コロナが流行った2020年にはマイナスの値を示しており、つまり例年よりも死者が少なかったことを示します。2021年からずっとプラスの値になっているということは、例年より死者が多くなったことを示しています。2021年はワクチン開始時期です。また2022年から始まる 2番目の波、つまり3回目接種から陽性者・死者・超過死亡の波ともよく呼応しています。


過去40年分の全てのワクチン被害を超える


[PDF] [画像]


[PDF] [画像]

コロナワクチンの予防接種健康被害救済制度の認定者数は過去40年分の全てのワクチンを超えるでしょう。何故、未だに中止しないのか不思議なレベルです。

左の二つのグラフは累計で、新型コロナワクチン健康被害認定 2,398人、うち死亡認定 53人であることを示しています。一方で過去44年間の全ワクチンでの健康被害認定 3,522人で、うち死亡認定 151 であることを示しています。

そして審査未了が4000件以上もありますので、過去のワクチン薬害の累計を超えることは確実です。間違い無く史上最悪の薬害です。

またよく誤解されますが、法律の条文によると厚労大臣が被害は接種によるものと認めたときに救済されます。つまり因果関係は認められています。因果関係は認められていないという話は副反応報告制度と混同しているのでしょう。

結局のところメディアが騒がないと国民が騒がないということでしょう。国民やメディアがコロナは怖くワクチンは素晴しいという立場に一度立ってしまって、ワクチンに否定的な報道をメディアができなくなったのでしょう。


まとめ


[PDF] [画像]


日本 2022/07/23: 世界最大の新規陽性者を出す国に


[PDF] [画像] [MedicalFacts.info]

グラフは横軸が100人当りのブースター(3回目もしくは4回目)接種数累計、縦軸が新規の陽性者で、世界の国々をプロットしています。

2022年7月23日、絶対数でみると世界の陽性者のトップが日本という感染状況になりました。その日に計上された世界全体の陽性者が 63万人、日本は20万人で、世界の 1/3 を占めます。グラフは 8月1の状況ですが、7日間の平均でも日本が 20万人となりダントツで陽性者絶対数が多くなっています。

そして感染者が多いのはグラフの右の方に片寄っていることが分るかと思います。これは、3回目接種率が高い国の方が感染者が多いことを示しています。3回目接種率が 5% 程度と低いインドは、日本の10倍の人口がいるのに、圧倒的に少ない陽性者となっています。

2番目の人口当りのグラフで見ても、右の方、つまり 3回目接種率が高い国で、オーストラリア、ニュージーランド(オーストラリア陰に隠れているが)、シンガポール、韓国、日本、台湾が確認できます。これらの国は元はコロナ被害が少ない国でしたが感染爆発してしまいました。これらの国の感染状況の推移を見ていきましょう。